宅ゴス「WE SHALL OVERCOME」動画公開しました!

宅ゴス「WE SHALL OVERCOME」動画公開によせて


宅ゴス「WE SHALL OVERCOME」発起人 伊賀桃子


宅ゴス「WE SHALL OVERCOME」をごらんいただいた皆様、ありがとうございます。


この動画は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、私達の住む北海道に緊急事態宣言が出された2020年2月28日(金)の夜、思いついたものです。たとえ仲間同士で集まることが難しい状況だとしても、自“宅”でだってみんなと歌えるんじゃないだろうか。そして、ゴスペルを届ける(“宅”配)することができるのではないか。そんなちょっとしたアイデアから、「宅ゴス」という企画名を思いつきました。


そしてその頃、ライブ出演のためにちょうど仲間と練習していた「WE SHALL OVERCOME」。この曲のもつメッセージこそ、今、世界が直面している困難に打ち勝つための力になるのではないか――。私自身はクリスチャンではないのですが、この楽曲に、そしてゴスペルという音楽に、そんな強い力を感じ、突き動かされるようにこの企画を進める決意をしました。


まずはじめに、「こんな企画はどうだろう?」と、動画制作を担当してくれたかばちゃんに声をかけました。「やろう!」と言う彼女の声に背中を押され、ゴスペルディレクターで音楽制作を担当していただいた小夜さんに相談すると「協力する、やってみよう!」と力強い言葉。その後、マザーリーフの仲間達からも、「やろう、やろう!」と、嬉しい声が集まりました。


それから、約3週間。ちょうど北海道に出された「緊急事態宣言」が終わった頃、この宅ゴス動画が完成しました。その間、一度も、全員が集まることなく、この動画は制作されています。参加してくれた15人のメンバーがそれぞれの自宅でスマホを使い、録音・撮影した音声と動画データを集め、それをPCでミックスしています。メンバーの中には、北海道から遠く離れた横浜で撮影・録音してくれた人もいました。


毎日、暗いニュースばかりが目に付きます。分断が加速する世の中です。しかし、この動画に映るさまざまな顔と声がつくり出す歌声の、なんと豊かなことか。私はそう思います。ならば世界は、もっともっと多様で美しいはず。そう、思えるのです。


これからの世界が、どうなっていくのか。誰にもわかりません。しかし、私はゴスペルを愛する者として、そして、一人の母親として、この国、そしてこの世界の明日が希望に満ちたものであることを願ってやみません。


あなたにも、どうぞ届きますように。

WE SHALL OVERCOME!


◇   ◇   ◇


マザーリーフ・ゴスペル・クワイア


不透明な未来への不安や恐れから、世界中の人々の分断が加速化しているように思えます。この「WE SHALL OVERCOME」という曲は、1960年代にアメリカで人種差別解消を訴えた「公民権運動」のテーマソングです。だからこそ今、この曲を選びました。


ゴスペルの持つ豊かさ美しさは、声質も個性も性格も環境も違う者同士が、互いに補い合い共鳴しあうから生まれると思います。そしてそれは私たちクワイアのような小さな共同体だけでなく、世代や国や肌の色を超えて、この世界全体に言えることなのではないでしょうか。


この世の中の様々な困難に打ち勝ち、乗り越えていけるように。この「WE SHALL OVERCOME」に込められた希望のメッセージが、多くの人の心に届くことを願います。

Motherleaf Gospel Choir's Website

石狩市・札幌市手稲区で活動しているゴスペルクラス《マザーリーフ・ゴスペル・クワイア》です。

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